さよなら麻呂ちゃん
今日、家に戻ってくるといつも出迎えてくれるはずの麻呂が玄関に居なかった。
名前を呼んでも来なかったので不安になった。
トイレを見てみると、トイレで横になる麻呂を見つけた。
あぁ、もうダメかもしれない。
そうおもった。
麻呂の為に買ってきた栄養ゼリーを試しにあげてみた。食べてくれるかと思ってスープ系のごはんも買ってきてあげてみた。
食べてくれなかった。
全く食べなかった。
急に苦しそうに静かに鳴き出した。
側に行くと、フラフラとこっちに来た。
でも後ろ足がおぼつかないのか、すぐに倒れてしまった。
その後ベッドの下へ行った。自分の勝手だけど最期を見届けたかったから、ベッドの下には行かないようにした。
その後また麻呂はフラフラとトイレへ戻っていった。
戻ってパタンと倒れて鳴いた。
旦那とfacetimeをした。クシャミを三回して、そのまま亡くなった。
静かに逝ってしまった。
子供たちが眠くて下の子が泣いたり上の子は話したりしていた。最後の最後まで麻呂にとっては、賑やかな少し迷惑な環境だったのかもしれない。
実際自分も周りがバタバタとしていて、麻呂に全神経を集中する事は出来なかった。
でもこっちを見つめる麻呂の目は逸らすことなく見送ることが出来てお互いに幸せだと思った。
ぶっちゃけていうが、麻呂は私に一番懐いていた。麻呂は私の事を本気で噛んだりしなかった。爪切りも暴れることなく少しの抵抗を見せてさせてくれた。
麻呂はきっと私のことが大好きだったんだと思う。付かず離れずのです距離でいつも側に来ていた。
ソファに座ればソファの横に。最近はこどもが横に座るからソファの背もたれの上か肘掛けに。ベッドので寝ていれば必ず私の足元に来ていた。
世界で一番可愛いツンデレな猫だった。
今は麻呂が神様の元で幸せに生活を送れるように神様にお願いする。
こういう時や必死な時だけお願いする自分は何とも神様から見たらかなりの無礼者なんだと思う。でも神様にごめんちゃ!とか言いながらお願いして任せてしまう。
後は神様が良い様にして下さる。そう神様を信じて麻呂を見送る。
寂しいから飼い始めた麻呂、毛艶が自慢の可愛い麻呂。ツンツンしてるけど本当は甘えん坊の麻呂。世界で一番可愛い猫のあなたに出会えて幸せでした。今までずっと一緒にいてくれてありがとう。大好きだよ。